今回は一般人の創作したすべらない話を5つ、まとめてお送りします!
レプリカ
引きこもりの従兄弟のために室内犬を買った従兄弟の母とプラスチック製のレプリカの犬の排泄物を買ったおじ。
いつも机の上だったり廊下に排泄物のレプリカが置いてあった。
またおじさんがふざけて置いているんだ。
そう思った私は躊躇なくそれに手を伸ばす。
近づいた瞬間、本物のような匂いがほのかに香ったけど気にしなかった。
偽物だとわかっているのに、人の脳って騙されやすいんだなって思う程度だった。
触った瞬間、プラスチックの冷たさとは違う生暖かさを感じた。
感触も本物みたいにネッチョリしてた。
レプリカってここまで進化したんだ。
すごいなあ。
急いで手を洗いに行った。
石井
KDDIの電波がまだ届いていた頃、とある出来事の打ち上げがありました。
石井はお金がなかったので参加できない、と言いましたが周りの人々は「じゃあ俺らで石井の分は割り勘するから、来いよ。せっかくなんだし」と言いました。
石井は「そこまで言うなら、仕方ないなあ」と言って参加しました。
打ち上げは盛り上がりました。
そして宴もたけなわになり、幹事が集金をはじめました。
端数を気にせずに集めたので、会計をしたら2000円余りました。
「よし、じゃあ今からじゃんけんで勝った人が2000円持って帰ろ!」となり、みんなでじゃんけん大会が始まりました。
石井が勝ちました。石井はただめしを食い、ただ酒を飲み、2000円の特別報酬を得ました。
つるつる
スキンヘッドの彼は、誇りを持ちながら、美容室に行きました。
「俺は少数派でいることを誇りに思う。この髪型は俺が俺である証拠だ」
美容師は困りました。
「ええと、今日はどのようにしましょう」彼はまじめに言います。
「どうだ、俺の頭は。他の人と違って手直すところがないだろう。ふふ。まあせいぜいゆっくりと俺の頭を眺めていればいいさ」
「かしこまりました」
それから30分、美容師は彼の頭を眺めました。
こういう時間もたまには良いものだ、と思いました。
そう、時代は多様性の時代です。
別に髪を切らない美容師がいてもいい。
そう、彼のおかげで思えたのです。
「お客さん、お会計です」
美容師は清々しい面持ちで彼に言いました。
「ペイペイでもいいよ」
「え」
「まさかお前、俺の頭を30分拝んでおいて、金払わないつもりじゃないだろうな」
とっかえひっかえ
両親が離婚することを報告を受けた翌日、私は母に連れられて動物園にいた。
休日だったこともあってか、捕らえて来た動物を人工的環境と規則的な給餌とにより野生から遊離し動く標本として都人士に見せる、啓蒙を兼ねた娯楽施設には人が多かった。
ゴリラの前にきたとき、母はゴリラの前で踊り出した。
「私、ゴリラに恋をしたの」
他人のふりをしようとしたが、もはやすぐに本当に他人になるのなら今日くらいはと思い、私は近くで足を動かし、母のダンスに合わせてリズミカルにリズムを取った。
「ズッチャ、ズッチャ、ズッチャ」最初で最後の親子のセッションだ。
それから30分が経ち、母はゴリラになったため動物園に残り、私は父の待つ家へ帰るのだった。
サンタクロース
結局どこの業界に行くことにしたの?
「正直に言うとね、まだ悩んでいるんだ」
どことどこで?
「公務員か、サンタ」
ああ、どっちも良い仕事だもんね。安定してるし。
「ただ、サンタになるとプレゼントをプレゼントする側だからプレゼントはもらえないだろ。それが困る。俺だってプレゼントもらいたいんだよ。プレゼンしちゃうくらいにはね」
そうだねえ、サンタのサンタはいないもんねえ。
「俺、起業しようかな」
え
「サンタのサンタに俺はなる。こんな現状、俺が変えてやるよ」
じゃあ私はサンタのサンタのサンタになるわ。